オルレアン
訪問:2002年8月

パリから南へ列車で1時間程の所にある 人口25万の街です。 オルレアンでは平成12年に住宅地から、古い町並みの残る中心部を貫く、 全長18Kmにも及ぶ第1期路線が開通しました。 街中心部では車道を潰し軌道を確保し、トランジットモールを設けるなど、 歩車分離が行われていました。郊外部でも道路の半分以上を軌道(芝生軌道) にするなど、車の抑制と景観への配慮が多数見られました。

私が訪れた日は天気も悪く、早朝だったため、人通りも少なく、少し寂しい感じ でしたが、古い町並みもとても綺麗で、落ち着いた感じの良い街でした。






(Royale chateletにて)

街と調和するようにデザインされた車両で、古い町並みによく溶け込んでいました。




(Royale chateletにて)

写真左:この区間では道路が、歩道・車道・軌道の三つに分かれていましたが、 LRTの停留所は車道上のため、LRT接近時には遮断機を下ろし車を止めるようになって いました。(左後方に赤白の遮断棒が見える)。
私は車道だと知らずウロウロしていたので引かれそうになりました。 みなさんオルレアンではご注意を!

写真右:LRTの停留所付近。停留所付近の車道は乗り降りの利便性を考慮して 軌道との間に段差が付けられています(この車道、やっぱり歩道に見えるけどな)。 ちなみに歩道は建物の1階部分。




(De Gaulleにて)


(De Gaulleにて)


(Republiqueにて)

中心部の広場。ヨーロッパ特有の、四方から道路が集まる 形状のロータリーで、現在は歩行者&LRT専用の広場になっています。




(Republiqueにて)

広場へ通じる通りを行くLRT。 この日はあいにくの天気で朝早かったため、人通りも少なく 寂しい感じでしたが、日中は沢山の人で賑わう通りのようです。 LRTの左側に写っているのはパン屋。ここはこの通りでこの時間に 開いていた唯一の店で、通勤客が多数利用していました。




(Colignyにて)

道路から外れた新規建設区間では、芝生軌道が多用されていました。




(Jules Vemeにて)

SNCFの駅から10分程度乗った所にある終着停留所。 この周辺では道路中央部を走るものの、住宅街のため芝生軌道になって いました。




写真左:時刻表&券売機。時刻表は少し見にくいかもしれませんが、平日は約10分 おきなのに対して、休日はなんと1時間に2〜3本!

写真右:乗車口付近。オルレアンでは車椅子での乗降を考慮し、出来るだけ歩道に 近づけるため、歩道の縁に木を張って、車体が接触しても大丈夫なようにしてあります。




車体中央部の低床部分


先頭付近


中央車両

先頭部の台車部分は完全低床に出来ないため、通路も1段 高くなっていました。また運転台との仕切りも前面ガラス張りで開放感のある デザインになっています。
中央の車両は通り抜けを考慮して通路は低床ではあるものの、座席部は構造上 1段高くなっています。


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