フランス・ナンシー
その1訪問:2002年8月

パリから列車で2時間半ほどの所にある人口約25万の街で、 LRTで有名なストラスブールからは列車で1時間程の所にあります。
ナンシーでは2000年からボンバルディア社のTVRガイドウェイバス (3車体連接の全低床形)が使用されています。
この車両は、通常のバス同様ハンドルを使って操作する区間と、ゴムタイヤの 間に付いた金属車輪を道路中央にあるガイドレールにかみ合わせて走行 する2通りの方式が可能となっています。
しかし、この金属車輪が左右に振動し、けたたましい音が響き渡ると言う問題 があります。
また、制御方式についても、駆動機器はVVVFインバータによる交流モーターが使用 されていますが、集電方式が架線からトロリーポールによるものと、ディーゼルエンジンに よる自家発電方式の2通りがあります。
2000年に開通した同路線は、開通後問題が発生したため 1年間にわたり運行を休止していましたが、2002年復活しました。
しかし 2002年時点では、非電化・電化のガイドウェイ無し区間、非電化・電化のガイドウェイ有り区間の 4通りの運行形態があり、試験的要素が多くなっています。





(Essey Mouzimpreにて)


路線図
(写真をクリックすると高画質写真が開きます。)


(Essey Mouzimpreにて)

Essey Mouzimpre(終着停留所)の一つ手前からガイドウェイがあり、 ターミナルはLRT専用になっていました。 また1編成分は歩道側がかさ上げしてありました。


3両目。タイヤ付近にこすり傷が見える。


2両目






(Gerard Barrois Stade Marcel Picotにて)






(Gerard Barrois Stade Marcel Picotにて)


ガイドレールの入り口


LRTの専用路

Essey Mouzimpreを出ると次の停留所付近でガイドレールが無くなり、 Gerard Barrois Stade Marcel Picotで再びガイドレールに入る。これ までの区間は特に専用軌道と言うわけでは無いので、一般の車と同じ道路 を走行するが、ガイドレール進入部付近は道路に写真のようなペイント がありました。






(Point Centralにて)


(Point Centralにて)


(Point Centralにて)

SNCF線ナンシー駅へ向かうこの通りは完全にトランジットモールと なっていました。またこの区間では、停留所付近の軌道の位置を下げ 歩道を水平に保ったまま、車両との段差を無くす工夫がされていました。






(Nancy Gareにて(SNCF線ナンシー駅前))

駅前区間のS字カーブ。狭い場所での急カーブ も楽に越えられると言う、ガイドウェイの特徴がよくわかります。



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